モラルも正義も遺伝子のたくらみだ
ヒトのこころもキリンの首のように進化してきた。いまあなたは遺伝子を超えて自分の意志を持てるか。人間に対する考え方が革命的に変わる、新パラダイム。
本書でライトが特に力を入れているのは「心」の進化の問題である。「心」についても、根底にあるのはむろん遺伝子。同情や共感、愛情、良心、自責の念……そしてモラルのように、社会全体に関わる行動の規範のようなものさえも例外ではない。詳しくは本文を読んでのお楽しみということにして、また、とかく批判の多い、人間の行動や心を遺伝子という観点から論ずることの是非、適用の限界ということについてもきちんと説明されているのでそのあたりにも注目して読まれるといい。──竹内久美子(「監訳者まえがき」より)
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