遺伝子だけが知っている男と女の決死のかけひき
なぜ男は身勝手なくせに嫉妬深く、女は執念深いのに裏切るのか。うまくいかない一夫一妻制、得をしているのは一体だれか。人間関係の見方をまったく変える、いま世界で話題の書。
一夫多妻は本当に男が女を支配するための婚姻形態なのか。浮気は悪いことだと言うけれど、いったい誰が誰に対して悪いと言っているのだろう……。私はその昔、レイプは本当に女が被害者で男が加害者、というだけのものだろうかと真剣に考えたことがある。女は激しく抵抗し、もし“犠牲者”になった場合には長く長く心に傷が残る。人によっては、それこそ一生を棒に振るくらいの大打撃を受けるだろう。それでも女は、本当に被害者オンリーとみなせるだろうかと考えたのである。──竹内久美子〈「監訳者まえがき」より〉
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