まばゆい日ざしのむこうに、ちらりと灰色の山のようなものがあらわれた。それがゆっくりとゆれながらのぼってくる。からだじゅうがカッと熱くなった。なんだありゃあ。頭だった。やけにごつごつしてやがる。おれは、思わずつばをのんだ。(あれが、おれふぁんとか……。)――<本文より>