華麗に生き、みごとに散った大輪の花。都会派・森瑤子のラストメッセージ
現代的センスあふれる日本人論、おしゃれな英会話の本。
「日本人というものはNoをはっきり言わず、あるいは言いそびれてうやむやに生きている。嫌ならきっぱりと、それが英語では大事なことなのだ」――(本文より)
英語のヴォキャブラリーを増やしたかったら、まず日本語の達人にならなければならない。日本語の聞き下手の人が、英語でいきなり、聞き上手になれるわけがないからだ。
日本の親はたちまち、自分の言葉を子供に合わせてしまう。かわいくてしょうがないといわんばかりに、喜んで、幼児の回らぬ舌を真似て、わざわざ話しかけるのだ。欧米の親は、自分たちの発音に幼児のほうをむしろ近づけようとする。いってみれば、犬を躾けるのと同じことなのだ。――(本文より)
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