スタンダール、カフカ、漱石、ヘミングウェイ……etc. 12文豪の生の内面を照らす連作“架空会見記” 訪ねるのは、かねて夢中で読んだ小説家たちで、彼らに、作品へのオマージュを捧げたり、創作の秘密を訊いたりするという趣向である。(中略)こうした形式だと、文学論などでは書けないそれぞれの小説家の世界が描けるのではないか、と考えたのである──「あとがき」より