なにかが始まりそしてなにかが終る。東京のまんなか、はるかな日々 東京オリンピックの年、私は都立戸山高校の1年生となって、緊張しながら入学式に座っていた。そこは不思議なところで、毎日が楽しくもあり苦しくもあり、哀しくもあり、腹立たしくもあった。私の高校生活は「愉快」という感情に満たされて出発したのである。