昭和文学の旗手、最後の文士は稀有な詩人でもあった。 近代文学館の礎をきずき、凄絶な癌闘病の果てに『死の淵より』を残して去った高見順の運命の出生から死までを、そして詩業の1つ1つを克明に愛惜をこめて綴る――