「生かされているのですから素直に有り難いと思いましょう。生きている値打ちがあるから生かされているのですもの。」 天台寺から、寂庵から、この4年間に感じたこと、思ったこと、愛したこと、憤ったことを、作家として、仏僧として、そして何より人間として、いのちをたたえ人を愛する寂聴師が切々と綴り、読むものに指針を与えるいのちの賛歌。