政治は本当に無力なのか。
――「小さい」「浅い」政治は破綻した。世界中から冷笑を浴びる日本政治に国民はソッポを向いて済むのか。「大きい」「深い」政治への道を探る圧倒的力作――。
――「理念ある政治とは」お人好しの政治、自己犠牲の政治ではない。もちろん、日本がひたすら得をする政治でもない。どこの国にもそれぞれ遺産があり、得意不得意がある。政治という活動は、これらの得意不得意を組み合わせながら、人間にふさわしい共存を実現していく活動である。こうした政治の機能不全は、重大な影響を日本の将来に対しておよぼすことになる。政治にも遺産があり、こうしたコントロール・タワーのような役割をある程度果たすことができる政治的遺産を持った国は幸いである。――本文より
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