いのちある限り祈る北国からの愛のメッセージ 過ぎゆく日々を深い想いで満たして生きる 心に映った風景 年々四季の風景が身に沁みるようになった。残り少ない命を、私の知らぬ私が、本能的に鋭く深く感じ取っているのだろうか。随筆というのは、その時その時の心に映った風景である。行きずりの子供の姿に幼き日に死んだ妹を思ったり、青空の下に真っ赤に染まったナナカマドの紅葉をいつまでも見上げたり、そんな日々の中から生まれた、いわば心のスナップ写真とでも言えようか。──著者あとがきより