直木賞作家の出世作 月の光のさす病室で、妻は静かにほほ笑んだ。名篇収録の傑作集! その年の8月、妻の“死”を見つめる日々を、透明な筆致で描く表題作をはじめ、行方不明の弟を月の海に捜し求める「くらげ」、高校生に成長した娘と再会する「クレープ」等、清冽な名篇収録