「皇太子妃」から「皇后」となった美智子さまの、喜びと哀しみ、愛と苦難を率直に真摯に綴る (前略)ところが旧意識にある階層の反発がすさまじく、“美智子妃いじめ”といわれる苦難を、妃殿下は長年なめつづけた。しかし大方の国民には、美智子妃の悲嘆を我がことのように悲しんで、共に生きてきた、との実感がある。そして30年、美智子さまは皇后の座にのぼり、名実ともに日本のファースト・レディになった。(「まえがき」より)