時代を超えて人の生き方を問いかける不滅の思想。「論語」「孔子の一生」「孔子の弟子」の3部構成で孔子の全てをマンガ化!! 漢字文化圏の中で、『論語』ほど長期間にわたって、広範な読者を持った書物はないであろう。今日では、欧米の中にも少なからぬ読者を得ているというから、その影響力は計りしれない。 なぜ、これほど広範にかつ長く読まれているのだろうか。その理由はいろいろ考えられるが、1つには文章表現の魅力があるからではないか。『論語』の文章は、一見簡単なようでしかも複雑な意味を持っている。簡潔であり、洗練されており、含蓄があり、普遍性を帯びている。 孔子は人間を一定の型にはめようとしたのではない。人それぞれの持つ特性を最大限に拡大し、その人に見合ったもっとも人間らしい生き方を探究しようと目指したのである。『論語』で提起している内容は、われわれの生きている限り、追究を迫られる課題なのである。――本文「解説」より抜粋
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