ねこさん にゃーん
にっこり にこにこ
いぬさん わーん
にっこり にこにこ
ちょっと不安そうな顔で登場する動物たちが、次のページではにこにこ笑顔。生まれたばかりの赤ちゃんでも注目するという顔の表情の変化をテーマにした、パターン認識にも役立つ絵本です。
・作/風木一人さんからのメッセージ
なんででしょう。赤ちゃんを見るとにっこりしてしまいます。たとえば電車の中で、たとえば信号待ちの路上で、隣にベビーカーの赤ちゃんがやってきて、その小さなぷっくりした手足や、柔らかそうな髪の毛や、黒目がちなつぶらな瞳をのぞいてしまったら! 待ち合わせに遅れそうでイライラしていたのもどこへやら、思わず口元がゆるみ、にっこりしてしまうのです。つまらなそうな顔も、悲しい顔も、怒った顔も、みんな笑顔にしてしまう赤ちゃんのふしぎな力。その不思議さに魅かれてこの絵本が生まれました。
・絵/市原 淳さんからのメッセージ
僕の仕事はイラストレーターです。絵画とは違い、人に何かを伝えるための絵なのでシンプルで分かりやすく、そして登場する人物や動物は基本的ににっこり笑っています。
いつもなにげなく描いていた笑顔ですが、今回は「この絵本を見た子どもたちがにっこりしてくれるといいな。」という思いが強く、いつもよりわくわく楽しんで描けました。
これから他の仕事で笑顔を描くときも、この気持ちを忘れないようにしたいな、と思っています。
・担当者のうちあけ話
笑顔の絵本、動物編です。赤ちゃんが喜ぶ動物たちがたくさん登場し、主人公のあーちゃんとお友だちになって、にこにこ笑顔になっていきます。見ている赤ちゃんも思わずいっしょに笑顔になってくれそうな絵本です。発達心理学を研究する先生からも太鼓判をいただいたこの絵本、きっと赤ちゃんの心をつかむことと思います。(K)
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