戦争の傷跡と底抜けの希望が共に在った“戦後”名作童話21篇!
戦後、「少国民」は「子ども」にかえり、民主主義という新しい価値観のもと、童話も本来の明るさを取り戻した。子どもの視点に立つ成長物語、幼児の心を発見する幼年童話、異世界への扉をあけるファンタジーが一斉に花ひらくいっぽう、空襲、集団疎開等の記憶を語り継ぐ戦争童話も数多書かれた。そして草創期のテレビは童話を含めた子ども文化に大変化をもたらした。戦後すぐから60年代までを俯瞰する名品21篇。
●ノンちゃん雲に乗る 石井桃子
●原始林あらし 前川康男
●一つの花 今西祐行
●風信器 大石真
●おねえさんといっしょ 筒井敬介
●ぞうのたまごのたまごやき 寺村輝夫
●くじらとり 中川李枝子
●きばをなくすと 小沢正
●ちょうちょむすび 今江祥智
●神かくしの山 岩崎京子
●ちいさいモモちゃん 松谷みよ子
●ぐず伸のホームラン 山中恒
●ひょっこりひょうたん島 井上ひさし/山元護久
●そこなし森の話 佐藤さとる
●焼けあとの白鳥 長崎源之助
●夜のかげぼうし 宮川ひろ
●さんしょっ子 安房直子
●おにたのぼうし あまんきみこ
●ウーフは、おしっこでできてるか?? 神沢利子
●白い帆船 庄野英二
●花かんざし 立原えりか
――<「目次」より>
+ もっとみる