長い時間をかけた人間の経験

講談社文芸文庫
ナガイジカンヲカケタニンゲンノケイケン
著:林 京子 解説:川西 政明
  • 電子あり
長い時間をかけた人間の経験
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内容紹介

圧倒的事実の<生と死>ーー8月9日に、すでに壊された<私>。死と共存する<私>は、古希を目前にして遍路の旅に出る。<私>の半生とは、いったい何であったのか……。生の意味を問う表題作のほか、1945年7月、世界最初の核実験が行われた場所・ニューメキシコ州トリニティ。グランド・ゼロの地点に立ち《人間の原点》を見た著者の苦渋に満ちた想いを刻す「トリニティからトリニティへ」を併録。野間文芸賞受賞作品。
◎林京子ーー私は立ちすくんだ。地平線まで見渡せる荒野には風もない。風にそよぐ草もない。虫の音もない静まった荒野は自然でありながら、これほど不自然に硬直した自然はなかった。荒野は、原子爆弾の閃光をあびた日以来、沈黙し、君臨していたガラガラ蛇の生さえ受けつけなかった。大地は病んでいたのである。<「著者から読者へ」より>

製品情報

製品名 長い時間をかけた人間の経験
著者名 著:林 京子 解説:川西 政明
発売日 2005年06月11日
価格 定価 : 本体1,200円(税別)
ISBN 978-4-06-198407-3
判型 A6
ページ数 208ページ
シリーズ 講談社文芸文庫
初出 ’00年9月講談社刊『長い時間をかけた人間の経験』を底本として使用し多少ふりがなを加えました。

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