食うや食わずの苦学生、堀内と沢田。様々なアルバイトの末に、意にそわぬ選挙活動を手伝うことに……。敗戦後の闇市を舞台に、混沌たる世相とそこで生きぬく若い世代を、濃密な文体で描破した「なまけもの」。企業の空しい宣伝合戦の顛末記「巨人と玩具」など、小説3篇に、東京の街のスケッチ、ヴェトナム戦争をめぐるエッセイを併録。リアリズムの新たな可能性を拓いた<行動する作家>の初期作品を精選。
なめらかな人
百瀬 文
星占い的思考
石井 ゆかり
泥酔文士
西川 清史
SNS時代のカルチャー革命
竹田 ダニエル
世間ってなんだ
鴻上 尚史
書かれる手
堀江 敏幸
1000枚の服を捨てたら、人生がすごい勢いで動き出した話
昼田 祥子
言葉の展望台
三木 那由他
リルケの墓
矢内原 伊作
撮るあなたを撮るわたしを 自撮りとスクショの写真論
大山 顕
迷子手帳
穂村 弘
文化の脱走兵
奈倉 有里