二重壁・なまけもの 開高健初期作品集

講談社文芸文庫
ニジュウカベナマケモノカイコウタケシショキサクヒンシュウ
著:開高 健 解説:大岡 玲
二重壁・なまけもの 開高健初期作品集
自分メモ
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内容紹介

食うや食わずの苦学生、堀内と沢田。様々なアルバイトの末に、意にそわぬ選挙活動を手伝うことに……。敗戦後の闇市を舞台に、混沌たる世相とそこで生きぬく若い世代を、濃密な文体で描破した「なまけもの」、企業の空しい宣伝合戦の顛末記「巨人と玩具」等、小説3篇に、東京の街のスケッチ、ヴェトナム戦争をめぐるエッセイを併録。リアリズムの新たな可能性を拓いた<行動する作家>の初期作品を精選。

大岡玲
開高健の作品が持っている堅固な構造性と言葉の乱舞は、もやもやして捕捉しにくい思念の塊としてではなく、たとえば疾走するレースカーのごとく、あるいは格闘するK-1の選手の肉体のごとく、きわめて具体的に私を撃ったのだ。日本近代文学の歴史においては、こうした過剰な具体性はきわめて珍しいものだといえる。そして、もちろん、作者である開高健は、きわめて意識的にこの方法論を選択したのだ。――<「解説」より>

製品情報

製品名 二重壁・なまけもの 開高健初期作品集
著者名 著:開高 健 解説:大岡 玲
発売日 2004年12月12日
価格 定価 : 本体1,200円(税別)
ISBN 978-4-06-198389-2
判型 A6
ページ数 288ページ
シリーズ 講談社文芸文庫
初出 新潮社刊『開高健全集』第2巻(’92年1月)、第11巻(’92年10月)、第12巻(’92年11月)を底本とする。