ユーモアたっぷりに描いた貴婦人たちの奔放な“性態” 16世紀フランス、大動乱時代を生きたブラントームは、豊かな教養と旺盛な好奇心をもって、長い宮廷生活で見聞した上流婦人たちの奔放な性態を赤裸々に描いた。独特なユーモアとシニカルなスタイルを駆使して、当時の宮廷人の秘部を粉飾なく写しとった本書は、健康素朴なエロチシズムに充ち、史料的価値にもすぐれた文学的香気あふれる古典的名作である。