内容紹介
「いったい涼しげというのは、すっきりと線が立っている趣をいい、すっきりとは或る鋭さを含んでいるとおもう。……。げというのは力量である。」(『回転どあ』「あじさい」)ーー父・幸田露伴の思い出を綴った文章で世に出た著者は、東京下町・向島に生まれ育った。気性の激しさ、繊細鋭利な感性、強靱な文体で身辺を語り、日々の発見を精妙に記す。庶民生活を清新に描いた、単行本未収録エッセイ101篇。
製品情報
製品名 | 回転どあ・東京と大阪と |
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著者名 | 著:幸田 文 |
発売日 | 2001年02月09日 |
価格 | 定価:1,430円(本体1,300円) |
ISBN | 978-4-06-198248-2 |
判型 | A6 |
ページ数 | 288ページ |
シリーズ | 講談社文芸文庫 |
初出 | 『幸田文全集』第10巻(1995年9月岩波書店刊)を底本とし、旧かなを新かな遣いに改め、多少ふりがなを加えた。 |