内容紹介
苛烈な戦場での日々に、死を凝視しつつ、なお友情、青春が息づく、その刻々を淡々と描いた、直木賞受賞作「螢の河」。堪え難い神経痛と耳鳴りに悩む“ぼく”が山奥での岩魚釣り中、不意に“生きてゆくこと”を深く認知する名作「源流へ」。「帽子と菜の花」「帰郷」「溯り鮒」「名のない犬」等、詩人の眼が捉えた、戦場、身辺、釣り、動物達との交歓。伊藤桂一の小説世界を開示する珠玉の名篇全10篇。
製品情報
製品名 | 螢の河・源流へ――伊藤桂一作品集 |
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著者名 | 著:伊藤 桂一 解説:大河内 昭爾 |
発売日 | 2000年07月10日 |
価格 | 定価:1,320円(本体1,200円) |
ISBN | 978-4-06-198218-5 |
判型 | A6 |
ページ数 | 288ページ |
シリーズ | 講談社文芸文庫 |
初出 | 1980年2月講談社刊『現代短編名作選7』(「螢の河」)、1993年10月刊光人社NF文庫『悲しき戦記(全)』(「帽子と菜の花」「丘の寺院」「通天門」「アンズの咲くころ」)、1984年9月構想社刊『水の景色』(「帰郷」「溯り鮒」「源流へ」)、1983年9月講談社刊『雨の中の犬』(「名のない犬」)、1998年1月号「群像」(「八十歳の周辺」)を底本とし、多少ふりがなを付した。 |