ニューヨークもワシントンもアメリカでなく、ローカリズムそのものがアメリカである。広大な北アメリカ大陸で現代詩人は自分の住んでいる土地を唱う。本書で紹介する67篇の詩はいずれも著書による全訳、5篇をのぞいて初訳といった具合いにわが国には知られていない。著者は詩を読み解き、現実のアメリカを旅することで、総体たるアメリカを読む。解説・亀井俊介