しっかり者の新地の芸者蝶子は若旦那柳吉と駆落して所帯を持ち、甲斐性なしの夫を支えて奮闘する──大阪の庶民の人情を自在な語り口で描いて新進作家の地位を確立した「夫婦善哉」のほか、「放浪」「勧善懲悪」「六白金星」「アド・バルーン」、評論「可能性の文学」。作家生活僅か7年、裏町人生のニュアンスに富んだ諸相を書き続けて急逝した織田作之助の代表作6篇を収録。
あめりか物語
永井 荷風
ロック母
角田 光代
物の怪
鳥飼 否宇
私小説
岩井 志麻子,徳光 正行
願い
藤野 千夜
みちたりた痛み
甘糟 りり子,藤田 香織
東京小説
野坂 昭如,町田 康
ジャンヌ・ダルクまたはロメ
佐藤 賢一
山頭火随筆集
種田 山頭火
お供え
吉田 知子
砂の粒/孤独な場所で 金井美恵子自選短篇集
金井 美恵子
アレアレ!
パリュス あや子