由緒ある釜大将の家に生まれ、形骸化したものを嫌悪し、生来の勁い信念と情熱で毀誉褒貶の世を進む。茶道美術界の重鎮・益田鈍翁や小野賢一郎、富本憲吉、北大路魯山人、両親、祖母、恩師たち。多彩な人々との出会いと別れ。桃山古陶の再現、黄瀬戸事件、永仁の壺事件、日ソ工芸展、「氷柱」誕生、『陶器大辞典』編纂。一ム才の号いわれ。陶芸の巨人が綴るその究極の創造人生の自伝。