障害をもつわが子と妻との日常、そして夥しい量の読書。少年の日の記憶、生の途上における人との出会い。「文章を書き、書きなおしつつ、かつて見たものをなぞる過程でしだいに独特なものを作ってゆく」という方法意識の作家「僕」が綴る、表題作等9篇の短篇小説。切迫した震える如き感動、特にユーモアと諧謔をたたえて還暦近づき深まる、大江健三郎の精神の多面的風景。
みちたりた痛み
甘糟 りり子,藤田 香織
ヒューマニズム考 人間であること
渡辺 一夫
われら猫の子
星野 智幸
草のいのちを 高見順短篇名作集
高見 順,荒川 洋治
お供え
吉田 知子
花冷え
北原 亞以子,縄田 一男
泪壺
渡辺 淳一
あの夕陽・牧師館 日野啓三短篇小説集
日野 啓三
補陀落渡海記 井上靖短篇名作集
井上 靖,曾根 博義
宙返り(上)
大江 健三郎
嵐のピクニック
本谷 有希子
キルプの軍団