上野池之端清凌亭のころ、丸善時代、芥川龍之介や中野重治らとの出逢い。非合法活動、結婚、敗戦……住み馴染んだ東京の街、戦禍で失われた街。様々な思い出を、人々の善意と真摯な営みの中に描く。戦争責任追及の渦中に身を晒しながら自らの過去を探り、心に自らを問い、自らを確かめるように書き刻んだ名作。
私の東京地図 版画 橋にかかる夢 下町 池之端今昔 挽歌 坂 曲り角 表通り 川 移りゆき 表と裏 道 著者から読者へ