友人の死に導かれ夜明けの穴にうずくまる僕。地獄を所有し、安保闘争で傷ついた鷹四。障害児を出産した菜採子。苦渋に満ちた登場人物たちが、四国の谷間の村をさして軽快に出発した。万延元年の村の一揆をなぞるように、神話の森に暴動が起る。幕末から現代につなぐ民衆の心をみごとに形象化し、戦後世代の切実な体験と希求を結実させた画期的長篇。谷崎賞受賞。
密やかな結晶 新装版
小川 洋子
アウア・エイジ(our age)
岡本 学
文学2021
日本文藝家協会
静かに、ねぇ、静かに
本谷 有希子
カトリーヌとパパ
パトリック・モディアノ,宇田川 悟,ジヤン=ジヤツク・サンペ,浅野 邦夫
星に仄めかされて
多和田 葉子
僕が本当に若かった頃
大江 健三郎,井口 時男
我が手の太陽
石田 夏穂
遠い指先が触れて
島口 大樹
恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ
川上 弘美
帝国
花村 萬月
高架線
滝口 悠生