「うわぁぁ! きのこがこんなに大きくなっちゃった!」
ルーチカがさけびました。するとトゥーリが、ためいきをつきながらいいました。
「ちがうよ、ルーチカ。きのこが大きくなったんじゃない。」
「えっ?」
「ぼくたちが、小さくなってしまったんだ。」
「ええっ!」
そうです。きのこが、おおきくなったのではありませんでした。ルーチカたちが、小指のさきほどに小さくなってしまったのです。──本文より
いちごがたくさん実っているという「ひみつの野原」を目指したルーチカ達は、森の中でふしぎな白い輪をみつけます。
近寄ってその白い輪をよく見てみると、それは白いキノコがぐるっと円を描くように土からはえてできた輪だったのです。
そして、ソルがその輪に足をふみいれたとたん……。
今度はルーチカ達が妖精の魔法で小さくなって、フェリエの国の小さい生き物たちと助け合いながらミクロの世界を探検します。
かわいい動物たちがくりひろげる楽しいストーリーに心温まるメッセジーがこめられた大好評『はりねずみのルーチカ』シリーズの第三弾。すべての見開きに美しい挿絵が入る贅沢な一冊です。
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