のばらの村ではだれもが幸せになれる……心があたたかくなる物語。 冬至まつりの前の日でした。のばらの村のねずみたちは、とてもいそがしくしていました。今夜、暗くなってから、ねずみたちはみんなで、まっかにもえる火のまわりに集まり、昔ながらの冬至まつりを祝うのです。大がかりな余興もあり、プリムローズとウィルフレッドは、詩の暗唱をすることにきめていました。 プリムローズとウィルフレッドは、だれにもじゃまされず、静かに練習したいので、屋根うら部屋にいきましたが、いろんなものが目について、あちこち探検したくなり、なかなか練習にうちこめません。ぐうぜんほこりだらけの階段をみつけたとき、ふたりは練習のことなどすっかりわすれてしまいました。
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