京都の大学を卒業した友人たちと共に中川美帆は山陽路を旅する。旧交をあたためる旅のはずだったが、倉敷の第1夜で小笠原由紀が変死、一転仲間を疑うツアーになる。そして由紀の通夜に出るため京都に泊ったら、こんどは武村明が死ぬ。誰が、何のために殺人を?青春の愛憎をサスペンス豊かに描く長編。