やさしい素直な心になっているときに歌を書くとその中にいつも母がでてきます――自ら「おふくろ屋」と称した詩人サトウハチローが、母をうたった香り高い詩の花束。この巻には、「リンゴをむくのが好きなのです」「マリアかあさんとキリスト坊や」「美しきものはみな哀し」「鳩笛は」など珠玉の母の詩143編を収録。