Gが増加するにつれ、ふたたび両翼が揺れはじめた。トードは警告を発しようとしたが、すでに手遅れだった。右翼がぐいと沈み、機がふたたび180度横転する。「スピンだ」彼は声をしぼりだした――『デビル500応答せず』の著者が贈る航空小説の傑作長編!謎の組織ミノタウロスの正体とは――何か。