なにげないふりをして、男はしっかり女をみている。そんな男の視線を感じる時、女の心は揺れ動く。日々の生活や対話のなかにあらわれる、男女の心の機微を、ユーモアとペーソスを織りまぜて描く。時々の出逢いが生みだす爽やかな笑いと不思議な哀愁に、しみじみとした余韻が残るアンソロジー・エッセイ。