右舷艦首でカタパルトが噴射し、A-6Aイントルーダー攻撃機は飛行甲板を加速しはじめた。耳を聾(ろう)する轟音が空母を揺さぶり、夜の海にこだまする。翼が夜気を打ち、機体は漆黒の闇めがけて飛び出していった。――第7艦隊現役パイロットだった著者が、闘うことをやめない男たちに捧げる感動の叙事詩。