幼いころから私を支配し、抑圧してきたものは何か。6ヵ月にわたるセラピストとの対話のなかから現れたのは、いつも私の心を抑えつけてきた母の存在だった。自己の意識の下に漂い続ける“女の性”をみつめ、心の底の岩盤をえぐり出しながら、精神の解放と、自立していく自己の姿を官能的に描く問題作。