連日のように続く空襲、人類初の原爆体験、無条件降伏、終戦直後の異常な混乱と進駐軍の上陸……日本への憂情と青春の鬱屈をかかえた1人の医学生がかつてないドラマチックな年、昭和20年1年間の体験を克明に記録した日記。歴史の激動の中を懸命に貪欲に生きる庶民の生活史としても貴重な資料である。