日本人がもし一部の人の言うような模倣と小細工のみに長(た)けた民族であったなら、あの零戦は生まれえなかった。独特の考え方、哲学のもとに設計された「日本人の血の通った飛行機」それが零戦であった。本書は零戦のチーフデザイナーが、アイデアから完成までの過程を克明に綴った技術開発成功の物語である。