フットライトを浴びる清純スター・葵輝代子は、母親の愛人とも知らずに、ひとりの男を愛するようになる……。母への激しい憎悪は、整形美容に駆りたて、清楚な美貌は、妖艶な女に変容してゆく。――男の事故死で、ふたりの女の愛憎のドラマに幕が下りる。女の生の烈しさを精緻に描き切った有吉文学の傑作長編。<上下巻>