密閉された「書物城」で 稀覯本が“殺されて”いく…… 「書物」シリーズ待望の“本格長編”! 世に出れば、国を、政治を、歴史を揺るがしかねない 秘密をはらんだ本を、合法非合法を問わず、 あらゆる手段を用いて入手する、書物狩人。 彼と三人の客が稀覯本の宝庫「書物城」に招かれた。 翌朝、城に架かる吊り橋が爆破され、外部と連絡不能に。 そして「指揮者」の本が奪われ、絞首刑の如く吊るされた――。 すべては「城主」の企てなのか? 書物狩人が、城と稀覯本に秘められた謎に挑む!
1961年、東京都生まれ。立教大学卒業後、ドイツに留学。帰国後、大学講師として教鞭をとるかたわら、1998年に『魔大陸の鷹』でデビュー。その面白さに、田中芳樹氏、荒俣宏氏らがお墨付きを与えた。近著に『氷海のウラヌス』『書物輪舞』などがある。
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書物迷宮
書物狩人
書物奏鳴
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