大沢ハードボイルドど真ん中の豪速球!!
デビュー作「陰の間」発表から30年後の今、続編の執筆を始めた社会派の大作家、辺見俊悟に、正体不明の脅迫が始まった。奇しくも辺見を護ることとなったのは高松圭介、六本木を棲み家とする元傭兵だ。圭介に迫る脅迫者の目的は?そして、続編の秘密とは?大沢在昌初期の大傑作、待望のノベルス版再刊行!
●著者のことば
人生をゲームとして生きる――そんな男に憧れている。暇つぶしに命を賭け、敗者に待つものが死だとわかっていても笑える男がいい。金もある、女性にも愛される。しかもクールで、闘う理由を問われたら「退屈だったから」と答えるような男だ。書いているうちに憮然としてしまった。彼我の差がありすぎる。読者には楽しんでもらいたい。
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