内容紹介
太平洋の海洋文化圏、中国・朝鮮半島の遊牧・農耕文化圏、北方狩猟文化圏と接する日本列島。先史時代より、いくつもの波のように日本に到来した人々がいた。我々のルーツはどこなのか。日本神話は、東南アジア地域ばかりか、印欧語族の古神話と、同一の構造を備えていることも明らかになった。日本神話の起源・系統、その全体構造や宗教的意味を、比較神話学で徹底的に解読する。(講談社学術文庫)
神話に秘められた民族移動と文化伝播の記憶。日本文化は「吹溜まりの文化」である。北・南・西の三方向から日本に移住した民族、伝播した文化。大陸、南方諸島、北方文化の混淆の痕跡を日本神話の中に探る。
目次
- 第1章 なぜ日本神話を比較研究するか
- 第2章 南洋との比較
- 第3章 神の殺害と農耕の起源
- 第4章 東南アジアとの比較
- 第5章 ギリシア、スキュタイとの比較
- 第6章 日本神界の三機能的構造
製品情報
製品名 | 日本神話の源流 |
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著者名 | 著:吉田 敦彦 |
発売日 | 2007年05月11日 |
価格 | 定価 : 本体960円(税別) |
ISBN | 978-4-06-159820-1 |
通巻番号 | 1820 |
判型 | A6 |
ページ数 | 240ページ |
シリーズ | 講談社学術文庫 |
初出 | 底本:1975年、講談社より刊行された『日本神話の源流』を底本とした。 |