内容紹介
天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず。近代日本を代表する思想家が説く、国民の精神革命。自由平等・独立自尊の理念を掲げ、西洋的「実学」を奨励する不朽の書に、より多くの読者が親しむことを企図し、本書は流麗な文語調の原文に長年の研究成果を結実させた丁寧な語釈・解説を付した。国際社会の中の日本、日本人のあり方を考えるうえで、いまなお重要な指針を示す現代人必読の一冊である。(講談社学術文庫)
天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず。近代日本を代表する思想家が本書を通してめざした国民の精神革命。自由平等・独立自尊の思想、実学の奨励を平易な文章で説く不朽の名著に丁寧な語釈・解説を付す。
目次
- 初編
- 端書
- 第二編
- 端書
- 人は同等なること
- 第三編
- 国は同等なること
- 一身独立して一国独立すること
- 第四編
- 学者の職分を論ず
- 付録
- 第五編
- 明治七年一月一日の詞
- 第六編
- 国法の貴きを論ず
- 第七編
- 国民の職分を論ず
- 第八編
- わが心をもつて他人の身を制すべからず
- 第九編
- 学問の旨を二様に記して中津の旧友に贈る文
- 第十編
- 前編の続き、中津の旧友に贈る
- 第十一編
- 名分をもつて偽君子を生ずるの論
- 第十二編
- 演説の法を勧むるの説
- 人の品行は高尚ならざるべからざるの論
- 第十三編
- 怨望の人間に害あるを論ず
- 第十四編
- 心事の棚卸し
- 世話の字の義
- 第十五編
- 事物を疑ひて取捨を断ずること
- 第十六編
- 手近く独立を守ること
- 心事と働きと相当すべきの論
- 第十七編
- 人望論