国民と同様に喜びと悲しみの幾歳月であった
践祚の勅語から歴代最長寿の言葉まで
二・二六事件、戦争、新憲法発布、東京オリンピック等、昭和天皇は歴史の重要な局面の数々に立ち会ってきた。天皇の語録は昭和史の貴重な証言であり、そのまま昭和史の克明な記録ともなっている。践祚の勅語から日航機墜落事故への感想まで、史上最長となった在位期間中の天皇発言に、周辺事情を伝える新聞記事等を添えて綴った臨場感あふれる語録集。
天皇の存在は歴史そのものである。二・二六事件や太平洋戦争の開戦、終戦をはじめ……戦後の平時においても新憲法発布、講和条約から東京オリンピック、万国博など、天皇は必ず歴史の現場に立ち会ってきた。それに園遊会などを通じての“時の人”との出会いを加えれば、天皇語録はそのまま昭和史60年の刻明な記録になっている。――(「あとがき」より)
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