内容紹介
明治国家における「国体」「近代天皇制」の確立は、〈伊勢〉=国家神道の勝利であった。その陰で闇に葬られたもう1つの神道・〈出雲〉。スサノヲやオホクニヌシを主宰神とするこの神学は、復古神道の流れに属しながら、なぜ抹殺されたのか。気鋭の学者が〈出雲〉という場所(トポス)をとおし、近代日本のもう1つの思想史を大胆に描く意欲作。(講談社学術文庫)
〈出雲〉はなぜ抹殺されたのか
気鋭の思想史研究者が描く近代日本確立の陰の苛烈な戦い
明治国家における「国体」「近代天皇制」の確立は、〈伊勢〉=国家神道の勝利であった。その陰で闇に葬られたもう1つの神道・〈出雲〉。スサノヲやオホクニヌシを主宰神とするこの神学は、復古神道の流れに属しながら、なぜ抹殺されたのか。気鋭の学者が〈出雲〉という場所(トポス)をとおし、近代日本のもう1つの思想史を大胆に描く意欲作。
目次
- 第1部 復古神道における〈出雲〉
- 1 「顕」と「幽」
- 2 本居宣長と〈出雲〉
- 3 平田篤胤と〈出雲〉
- 4 篤胤神学の分裂と「幽冥」の継承
- 5 明治初期の神学論争
- 第2部 埼玉の謎――ある歴史ストーリー
製品情報
製品名 | <出雲>という思想 |
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著者名 | 著:原 武史 |
発売日 | 2001年10月10日 |
価格 | 定価:1,221円(本体1,110円) |
ISBN | 978-4-06-159516-3 |
通巻番号 | 1516 |
判型 | A6 |
ページ数 | 288ページ |
シリーズ | 講談社学術文庫 |
初出 | 原本:原本は’96年、公人社より刊行された。 |