明治10年、九州で勃発した西郷隆盛の反乱、西南の役に東京府本郷区の巡査喜多平四郎が従軍する。24名の同僚とともに、海路熊本城に入り、西郷軍の包囲戦に耐え、2ヵ月にわたる籠城の末、参軍黒田清隆入城まで戦い抜いたのであった。一兵士の目を通して、戦う人びと、城内の様子、鹿児島に至る戦いが率直に語られる。新発見の貴重な記録。