ユダヤ系ドイツ人として生まれ、20世紀のさまざまな歴史的事件を直接体験し、ブレヒトやマンなど多くの作家・思想家・政治家とも交流した人文主義者ハンス・マイヤー。本書は、19世紀以降のヨーロッパ社会が抑圧し、アウトサイドへと排除してきた歴史の日陰の存在である女性や同性愛者、ユダヤ人などの悲劇の歴史を描出。ヨーロッパとは何かを問いなおすマイヤーの必読の主著、待望の翻訳なる。