目次
- ●男もすなる日記といふものを
- ●廿二日に
- ●廿七日大津より浦戸を指して
- ●廿八日浦戸より漕ぎ出でて
- ●元日なほ同じ泊なり
- ●七日になりぬ
- ●かくて、この間にこと多かり
- ●八日さはることありて
- ●九日のつとめて
- ●かくて宇多の松原を行き過ぐ
- ●十日、今日はこの奈半(なは)のとまりに
- ●十二日、雨降らず
- ●十五日、今日小豆粥煮ず
- ●十七日、曇れる雲なくなりて
- ●十八日、なほ同じところにあり
- ●廿日、昨日のやうなれば
- ●廿一日、卯の刻ばかりに
- ●廿二日、昨夜の泊より
- ●廿六日、まことにやあらむ
- ●廿九日、船出してゆく
- ●二月一日、朝の間、雨降る
- ●四日、楫取(かぢとり)「今日風雲のけしきはなはだ悪し」といひて
- ●五日、今日辛くして和泉の灘より
- ●かくいひて眺めつつ来る間に
- ●六日、澪標(みをつくし)の下より出でて
- ●八日、ほな、川上りになづみて
- ●九日、心もとなさに
- ●十日、障ることにありて
- ●十六日、今日のようさつかた
- ●夜更けて来れば