本書は、明治42年に初版発行、昭和49年に小社より復刻刊行した『日本類語大辞典』を、そのままの内容で上下2巻に分かち、学術文庫に収録するものである。本書は、我が国における「類語辞典」の嚆矢としての名誉を担うばかりでなく、質量ともに空前絶後、今日なおこれを凌ぐ「類語辞典」は世に出ていない。豊富な語彙とすぐれた解説は、現代語と鮮明度の限界を補って余りあり、今後も決して生命を失うことのない名辞典である。