生活習慣病はなぜ起こるのか。脂肪細胞にその答えの鍵がある。 ●脂肪細胞に発現する遺伝子とその機能を解明。脂肪細胞が、レプチン、TNFα、PAI-1、HB-EGF、アディポネクチンなどの生理活性物質を分泌することが分かった。 ●脂肪細胞の分化のメカニズムを、PPARγをキーファクターとして究明する。 ●肥満と生活習慣病を結び付けるインスリン抵抗性について最新の知見を紹介。肥満はインスリン抵抗性を起こし、シンドロームXの原因となりうる。 ●レプチン抵抗性が、肥満以外にも、糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病にも関与していることが考えられる。 ●ヒトの肥満発現には遺伝子が重要な役割を果たす。脱共役タンパク質のゲノム構造を解明し、ヒトのエネルギー消費の制御のメカニズムを探る。 ●レプチンの機能、作用部位、メカニズムを解明しながら、肥満治療におけるレプチンの効果に期待をかける。