内容紹介
「我思う、ゆえに我あり」って、本当はそういうことだったんだ!
デカルト、ロック、カントらの「心の哲学」が、フッサール、クワイン、ローティら現代の哲学者たちの最重要課題に、いかにつながるのか。楽しくわかりやすい対話で読み解く。
「基礎づけ主義」の成否を問う
絶対確実なものを手にしなければ、世の不幸はなくならないという思いが基礎づけ主義の根底にあるとすれば、この思いは、自分(たち)が正しいと思っているものこそが、その絶対確実な真理であるという思い込みへとすぐに転じる傾向を、常に持っています。こうした思い込みは、意見を異にする者を抑圧し、共に生きるための基盤を破壊してしまいます。この具体例は、日々私たちが目にしているとおりです。デカルトの見かけ上の基礎づけ主義的方向性が、多くの人たちを悪しき思い込みへと導いたとするなら、本書で私は、デカルトが本当は何であったかを示し、人間の思考の別の在り方を提示したいと思います。この在り方は、本書最終章で、現代社会の問題へと接続します。――<本書より>
目次
- 第1章 おまかせのデカルト
- 第2章 そして京都
- 第3章 これがロックです
- 第4章 なにかが変わった
- 第5章 基礎づけ主義再考
製品情報
製品名 | 対話・心の哲学 |
---|---|
著者名 | 著:冨田 恭彦 |
発売日 | 2005年11月19日 |
価格 | 定価 : 本体780円(税別) |
ISBN | 978-4-06-149817-4 |
通巻番号 | 1817 |
判型 | 新書 |
ページ数 | 304ページ |
シリーズ | 講談社現代新書 |
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