デフレ、不良債権、構造改革、国債暴落、ペイオフ対策、中国の脅威……
日本経済はなぜダメなのか、根本から答えます!
●不良債権はなぜ、いつまでたっても増えつづけるのですか?
●債権放棄などの借金棒引きは、なぜ許されるのですか?
●財政再建と景気回復は、本当に両立するのですか?
●アメリカは本当に市場主義で強くなったのですか?
●日本の経済政策は誰の意見で決まっているのですか?
●「インフレターゲット」は正しいのですか?
●「痛み」とは、誰がどのように受けるのですか?
●少額の預金でも銀行口座は移したほうがいい?
●「中国の脅威」に日本の製造業は対抗できますか?
●経済成長は、本当にしなければならないものでしょうか?
「デフレ不況」って何だろう?――経済に底はなく、無限に落ちていく可能性があるのです。意図的に落としていこうと思ったら、いくらでも落ちていきますし、最終的にはゼロになるまで落ちるというのが基本的な特徴なのです。この底割れの恐怖を理解していない人が、信じられないほどたくさんいるのが、悲しいことに日本の現状です。
日本経済の景気の底が割れてしまうかどうかについては、これから先の経済政策がカギを握っています。政府も多くの識者たちも、基本的には「市場原理主義」の立場でこれからの経済の舵取りを行おうとしています。彼らのコンセンサスは、効率の悪い企業をどんどんつぶさなければ日本経済は立ち直れない、だから不良債権処理を断行して、強い企業だけを残していこう、ということです。その改革が遅れれば遅れるほど、日本経済の回復は遅れるというわけです。しかし、本当にそうなのでしょうか。私はまったく間違っていると思います。――(本書より)
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